| サン=マルタン(1743年−1803年)がベーメの影響を受けて書いた晩年の著作『ものの精神について もしくは 万物の本性と存在目的についての哲学的考察』(1800年)には、『自然の解読』の邦題のもと、今野喜和人氏による邦訳(部分訳<キリスト教神秘主義著作集第17巻、教文館、1992年>所収)がある。以下、今野氏の訳により、その内容を紹介する。 【本書の構成(翻訳された節の目次)】 1. 本書の構想概観 2. 無神論について 5. 感覚について、また「感覚する」という言葉について 6. 普遍の愛について 7. 人間の原初状態 8. 精神・霊的・自然的鏡の精神について 9. 美の原理について 10. 人間の原初における堕落の源 11. 最初の姦淫について 12. 子を持つ母親 13. 人間の堕落がもたらす結果 14. 思慮の足らぬつぶやき 15. 悪と善とは或るものを囲む領域内全体に広がっている 16. 母なる伝承 17. 感覚可能な非物質の存在の必然性 18. 温度計 19. 礼儀正しさの起源 21. 人間は食物に味つけし調理する自然界で唯一の存在である 22. 書物の本義について 23. 自然を論拠とする誤った主張 24. 自然における混乱のしるしーー自然の仮象性 25. 自然全体は催眠状態にある。催眠状態と<マジスム>の違い 26. 混合したエレメントと単一のエレメント 27. 罪悪に対する牢獄、もしくは吸着剤の役割を果たすために自然があることの証明 28. 時間的創造物の終末の必然性 29. 自然の置かれた状況 30. 推進力と収縮力 31. 岩石と結晶 32. 植物の生長について 36. 動物について 37. 第三の自然について、また昆虫について 38. 音楽 39. 音楽の使命 40. 舞踏について 41. 天体的もしくは星辰的な霊について 42. 「世界」とは何であるか。この宇宙は一つの「世界」であるか 43. 複数の世界が存在する普遍的理由 44. 他の世界や天体には人間が住んでいるか否か 45. 地球はかくも小さな惑星でありながら、人間の住む唯一の場所であると考える人々に、ゆえなくして向けられた傲慢の謗り 46. 彗星と、その使命について 47. 恒星 48. 太陽の黒点 49. 物質の不可入性と可入性について 50. 二つの重力について 51. 神には重さがないーーこれこそ神が死なぬ理由である。神と霊的存在および自然との相違 52. 自然界では何ものも接触し合っていない 53. 持続性について 54. しるしとしての自然の卓越した性質 55. 自然の照応関係とさまざまな現象について 57. 魂の生成について 58. 天才と才知についてーー風土の影響 59. 隠れた性質について 61. 基本要素の生成 66. 運動 67. 総合と分析について 74. 計算の多様な目的 93. 万物は銘々が己れの名を明かさねばならぬ 106. 言語の起源について 108. ありとあらゆる活動は一種の<マジスム>である 109. あらゆる創造物は、自らの性質を表すための手段を原理から授かっている 111. 言語の制定のために言葉が必要であることに対する弱々しい反論 167. 人間の真の権利 169. 要約 |