『人間知性論』(ジョン・ロック)

An Essay concernung Human Understanding

 英国の哲学者ジョン・ロックの主著。第一巻「生得思念について」、第二巻「観念について」、第三巻「ことばについて」、第四巻「真理と憶見について」の四巻からなる。経験論の立場からする認識論の集大成。
 1671年頃に構想され、いくつかの草稿を経て、ロックのオランダ亡命中に書き上げられ、名誉革命直後に英国で刊行された。
 ピエール・コストによって仏訳された版が1700年に刊行され、これによって、非英語圏の思想界にも大きな影響を与えた。なかでもライプニッツは、コスト訳をもとに、『人間知性論』を逐条的に批判した『人間知性新論』を執筆したが、執筆中にロックが死去したため、刊行を見送った。

【参照】
『人間知性論』(大槻春彦訳、岩波文庫、全4巻)

 

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