アメリカ合州国の政府と法についての考察 (ガブリエル・ボノ・ド・マブリ)
Observations sur le gouvernement et les lois des Etats-Unis d'Amerique (Gabriel Bonnot de Mably)

このページで紹介するのは、マブリ最晩年の著作『アメリカ合州国の政府と法についての考察』(1784年)の内容目次である(1794-5年版のマブリ著作集リプリント版による)。
この作品は、独立戦争終結後まもないアメリカ(合衆国というよりは合州国もしくは国家連合とするのが適当であろう)のヨーロッパにおける全権特使ジョン・アダムズにあてた書簡形式の著作で、アメリカ憲法のたたき台となるべき各州の法についての意見をアダムズに建言し、最後に一般論を述べている。
第一の手紙〜第三の手紙まではパリのパッシーで1783年7月〜8月にかけて執筆されたという日付をもつが、これは、同年9月にイギリスがアメリカ独立を承認したパリ条約が締結される直前である。ここまでを一気に執筆し、パリ条約締結後に、当時の国際情勢等をふまえ第四の手紙が書かれたものであろう。この作品は、刊行後ただちに英訳され、1784年中に英語版も出版された。
アメリカ合州国は独立承認後もしばらくは憲法をもたず、憲法が制定されたのは1787年である。マブリの建言がアメリカ憲法に反映されたとするのは早計にすぎようが、憲法起草者たちがマブリの著作を読んでいたことは充分に考えられる。
なおジョン・アダムズは、その後、アメリカ合衆国第二代大統領に選出されている。

Lettre premiere 第一の手紙
A M. Adams, ministre plenipotentiaire des Etats-Unis en Hollamde, et pour les negociations de la paix generale.
オランダにおける合州国全権特使アダムズ氏へ、全般的な平和の交渉のために。

Lettre 2 第二の手紙
Reflexions sur les lois de Pensilvanie, de Massachussets et de Georgie.
ペンシルヴァニア、マサチューセッツ、ジョージアの法についての省察。

Lettre 3 第三の手紙
Remarques sur quelques objets importans, relatifs a la legislation des Etats-Unis d'Amerique.
アメリカ合州国の立法に関するいくつかの重要な論点への註釈。

Lettre 4 第四の手紙
Des dangers auxquels est exposee la confederation americaine. Comment se formeront les troubles et les divisions. Necessite d'augumenter le pouvoir du congres continental.
アメリカの連盟がさらされている危険について。困難と分割はいかにして形成されるか。大陸議会の権力を増大する必要性。



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