野沢 協
Kyo Nozawa

 1930年神奈川県に生まれる。1953年東大仏文科卒。フランス思想史を専攻。
 主要訳書:「キリスト教暴露」(ドルバック/現代思潮社)、「革命と反革命」(ドフクレ/白水社)、「フランスの左翼」(ドフラーヌ/白水社)、「幽閉者――ブランキ伝」(ジェフロワ/現代思潮社)、「ヨーロッパ精神の危機」(アザール/法政大学出版局)、「ブルジョワ精神の起源」(グレトゥイゼン/法政大学出版局)、「18世紀社会主義」(リシュタンベルジェ/法政大学出版局)、ピエール・ベール著作集(ベール/法政大学出版局)
 1955年、旧制浦和高校から東大仏文科に進んだ澁澤龍彦、出口裕弘の両氏および小笠原豊樹(岩田宏)氏らと同人誌「ジャンル」を創刊。阿部義夫名で、同誌にサン・テヴルモンの「オカンクール元帥とカネー神父の対話」(1654年)の翻訳を寄稿している。また1962年には、林茂名で澁澤龍彦氏らとトロツキーの「わが生涯」を共訳(仏語版からの重訳、現代思潮社)している(まえがきと1〜3章)。東大仏文科での専攻領域(ともに18世紀)が共通していることもあり、年齢的には2歳年下だが、初期の澁澤龍彦氏に多大な影響を及ぼしている。澁澤氏が18世紀の闇の部分(サド侯爵)に光を当てたとすれば、野沢氏は、18世紀の光の部分(啓蒙思想)を闇に還元しようとしたともいえるのではないか。
 旧制浦和高校時代から続く野沢、澁澤、出口氏の交友とその影響については、出口裕弘氏の「澁澤龍彦の手紙」(朝日新聞社、1997年)が詳しい。

 

ピエール・ベールの生涯と著作 La Vie et des Oeuvres de Pierre Bayle

「18世紀社会主義」〜<マブリ>の翻訳 Traduction de Socialisme au 18e sciecle