「自然の体系」要約と私見
Des extraits et vue privee sur <Systeme de la Nature> de Baron d'Holbach

以下に掲げるのは、フランス唯物論思想の古典といえるドルバックの「自然の体系」(1770年)を、私見をまじえながら要約したものです。要約のベースとしたのは、高橋安光氏と鶴野陵氏による邦訳(法政大学出版局、1999年<第一部>、2001年<第二部>)です。この要約を読んで「自然の体系」に興味をもたれた方は、ぜひ同邦訳書で全体をご確認ください。



モシ誰カガ自然ノ全体デハナク部分ダケヲ心情デ理解スルナラバ、自然ノ事物ノ力ト偉大サハアラユル時点デ真実カラ離レル。 
プリニウス「博物誌」第七巻

第一部

 刊行者の辞
 著者序

序論
第1章 自然
第2章 運動とその起源
第3章 物質、その異なる配分と様々な運動、あるいは自然の歩み
第4章 自然のあらゆる存在に共通の運動法則、引力と析力、惰力、必然性
第5章 秩序と無秩序、知性、偶然
第6章 人間、物理的人間と精神的人間の区別、その起源
第7章 魂と精神性の体系
第8章 知的能力、あらゆる知的能力は感覚機能に由来する
第9章 知的能力の多様性、それらは道徳的性質と同様に物理的原因に依存する。社会性、道徳、政治の自然的原理
第10章 私たちの魂はそれ自体から観念を引き出さない、本有観念は存在しない
第11章 人間の自由の体系
第12章 運命の体系は危険であると主張する意見の吟味
第13章 魂の不死、来世の教義、死の恐怖について
第14章 人間を抑制するには教育、道徳、法で十分である。不滅への欲望、自殺について
第15章 人間の諸利益、もしくは人間が作り上げた幸福の観念。徳なくして人間は幸福になり得ない
第16章 何が幸福を構成するかに関する人間の誤謬が、人間の諸悪の源である。諸悪に用いようとされた実効のない療薬について
第17章 真の、または自然に基づいた観念のみが、人間の諸悪の療薬である。第一部の要約
結論

第二部 (準備中)

第1章 神の観念の起源
第2章 神話と神学について
第3章 神学の混乱し矛盾した諸観念
第4章 クラーク氏によって与えられた神の存在証明の検討
第5章 デカルト、マールブランシュ、ニュートンらによって与えられた神の存在証明の検討
第6章 汎神論、あるいは神の自然的観念について
第7章 有神論、理神論、楽天主義の体系、目的因について
第8章 神の諸観念、またはそれらの観念の道徳・政治・学問・諸国民および個人の幸福への影響が、人間にもたらす利点を検討する
第9章 神学的諸観念は道徳の基礎たり得ない。神学的道徳と自然的道徳との対比。神学は人間精神の進歩を妨げる
第10章 神について与えられた観念から、人間は何も結論できぬこと。神に対する人間の行動の自己矛盾と無用性について
第11章 本書中に含まれている諸見解の弁護。不信仰。無神論者は存在するか
第12章 無神論は道徳と両立可能か
第13章 無神論に行きつく動機、この体系は危険たり得るだろうか、庶民がこれを信奉し得るだろうか
第14章 自然の法典の要約

【参照】
「自然の体系」の英訳サイト

 

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